コマンドプロンプトのコマンド使用例

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マウス操作やタップ操作によるGUI環境に慣れ親しんでいる方にとっては、質素な黒画面コマンドプロンプトは受け入れ難いと思われるかもしれませんが、コマンドプロンプトのようなCUI環境は特定分野においては未だに重宝されているのが実際のところです。

GUI環境では基本的にひとつひとつのステップを経て目的を達成するのが一般的ですが、コマンド入力を主とするCUI環境においては複数処理をひとつのコマンドで実行したりすることも可能ですので、より能率的に作業が行えるメリットは未だに大きいと言えます。
たとえ、今からコマンドプロンプトを学んでも、決して遅くはありませんし、ましてや、損になることもありません。

コマンドプロンプトは、その名の通り、コマンドをキータイプして処理を実行していくものです。

コマンドは当然ながら多種多様、存在するわけですが、どういった環境で作業するかにもよりますが、頻繁に使用するコマンドはかなり絞られてきます。

主なコマンドとその概要を下記で具体的に解説します。

ここでの解説においては、Windowsでいう「フォルダ」を「ディレクトリ」で表現しています。

例 フォルダ→ディレクトリ、サブフォルダ→サブディレクトリ。

cdコマンド

cd ディレクトリ名 カレントディレクトリを変更することができます。

↓例えばカレントディレクトリが下記のようになっている場合。

C:\Users\Croe.THINK-24>

↓カレントディレクトリ内にある「Videos」ディレクトリに移動するなら単純に下記のようにタイプするだけで済みます

cd Videos

↓カレントディレクトリが「Videos」ディレクトリに切り替わりました。

C:\Users\Croe.THINK-24\Videos>

↓この状態から「Videos」ディレクトリと同階層にある「Music」ディレクトリに移動するなら

cd ..\Music

「..」は一つ上のディレクトリを意味します。イメージ的には「Videos」ディレクトリからひとつ上がってからの目線で指定・・・みたいな感じになります。

↓カレントディレクトリが「Music」ディレクトリに切り替わりました。

C:\Users\Croe.THINK-24\Music>

↓環境によるかもしれませんが「\」じゃなく「/」でも可能です。

cd ../Music

↓今度は上階層にあるCドライブ直下の「Windows」ディレクトリに移動してみましょう。

cd \Windows

↓カレントディレクトリが「Windows」ディレクトリに切り替わりました。

C:\Windows>

同じドライブ内での移動であれば頭の「C:」を省略することができます。

↓よってルートへの移動は下記のようにタイプします。

cd \

↓Cドライブルートに移動しました。

C:\>

↓下記のように絶対パスで指定することもできます。

cd \Users\Croe.THINK-24\Documents

↓実行結果。

C\Users\Croe.THINK-24\Documents>

絶対パスであれば現在の居場所意識することなく目的のディレクトリに移動することができます。

パスの指定はあらゆるコマンド操作において要となる部分になりますので、今後のコマンド操作がスムースに実行できるように、しっかり習得して身につけましょう。

dirコマンド

dir ディレクトリ名 指定したディレクトリ内のサブディレクトリやファイルの一覧表示されます。
単に「dir」だけだとカレントディレクトリ内のサブディレクトリやファイルの一覧が表示されます。
オプション
/b 作成日時やファイル容量などを非表示。サブディレクトリ名、ファイル名が縦に並ぶシンプルな表示。
/d /bオプションに近いがサブディレクトリが「[]」で囲まれ、ボリュームのラベルやシリアル番号も表示される。
/od 日付の古い順に並び替え
/o-d 日付の新しい順に並び替え

↓ユーザードキュメント内のサブディレクトリ名とファイル名の一覧が縦に並んで表示されます。

dir /b C:\Users\Croe.THINK-24\Documents

treeコマンド

tree ディレクトリ名 指定したディレクトリ内の構造が表示されます。ファイルも含めて表示させるには「f」オプションを追加します。
エクスプローラー的な表示。
単に「tree」だけだとカレントディレクトリ内がツリー表示されます。
オプション
/f ファイルも含めて表示
/a 階層構造の表示線を拡張文字ではなくASCII文字で表示

↓ユーザードキュメント内の構造をファイルも含めて表示。

tree /f C:\Users\Croe.THINK-24\Documents

typeコマンド

type ファイル名 ファイル内容がコマンドプロンプト画面内に読み込まれて表示されます。

↓ユーザードキュメント内にある「text1.txt」ファイルの内容が表示されます。

type C:\Users\Croe.THINK-24\Documents\text1.txt

「type」コマンドはファイル内容の読み込みだけでなく複数のファイル内容を結合してひとつのファイルに出力することもできます。
↓「file1.txt」ファイルと「file2.txt」ファイルの内容を結合して「file.log」ファイルに出力します。

type file1.txt file2.txt > file.log

moreコマンド

more ファイル名 ファイル内容がコマンドプロンプト画面内に読み込まれて表示されます。
ファイル内容にボリュームがある場合は「type」よりこちらのほうがおすすめです。
「type」コマンドだとファイル内容が一気に読み込まれるため参照にはスクロールが伴いますが、「more」コマンドであればページ下部に隠れて表示されていない部分をスペースキーを使って徐々に参照していくことができます。

↓ユーザードキュメント内にある「text2.txt」ファイルの内容が表示されます。

more C:\Users\Croe.THINK-24\Documents\text2.txt

mkdirコマンド

mkdir ディレクトリ名 新たにディレクトリを作成することができます。

↓カレントディレクトリ内に「directory2」ディレクトリを作成

mkdir directory2

↓ユーザードキュメント内に「directory2」ディレクトリを作成

mkdir C:\Users\Croe.THINK-24\Documents\directory2

copyコマンド

copy コピー元 コピー先 ファイルをコピーすることができます。
オプション
/d コピー元ファイルが暗号化されていた場合、暗号化が解除された状態でコピーが作成されます。
/v 正しくコピーされたか検査します。
/n MS-DOS 形式以外のファイル名のファイルをコピーする際、利用可能ならば(8+3形式)の短いファイル名に変更してコピーします。
/y コピー先に同名ファイルが存在する場合、上書き確認メッセージを表示しません。
/z ネットワーク環境でコピーする際、接続が切れても、再接続時にコピーが再開されます。

↓カレントディレクトリ内の「text.txt」ファイルをユーザードキュメント内にコピーします。

copy text.txt C:\Users\Croe.THINK-24\Documents

↓下記も同様ですがユーザードキュメント内に「backup_text.txt」のファイル名でコピーされます。

copy text.txt C:\Users\Croe.THINK-24\Documents\backup_text.txt

↓「y」オプションを付けることで上書き確認メッセージを非表示にすることができます。

copy /y text.txt C:\Users\Croe.THINK-24\Documents\backup_text.txt

ワイルドカード「*」を使用することで複数の拡張子共通のファイルをまとめてコピーすることもできます。
↓カレントディレクトリ内の拡張子が「txt」のファイルをすべてユーザードキュメント内の「backup2」ディレクトリ内にコピーします。

copy *.txt C:\Users\Croe.THINK-24\Documents\backup2

「backup2」ディレクトリは前もって「mkdir backup2」などで作成しておく必要があります。

「copy」コマンドは複数のファイル内容をひとつのファイルに結合して出力することもできます。

「type」コマンドでも同様のことができますが、記述方法が異なります。

↓ファイル1とファイル2の内容を統合してファイル3に出力します。

copy ファイル1+ファイル2 ファイル3

xcopyコマンド

xcopy コピー元 コピー先 ディレクトリ内のサブディレクトリやファイル群をコピーすることができます。
「/e」「/h」「/k」のオプションを追加することで空のディレクトリや隠しファイル、ファイル属性も含め、すべての内容をコピーすることができます。

↓下記はCドライブ内のディレクトリ、ファイル、属性も含め、すべての内容をDドライブにコピーします。

xcopy /e /h /k c: d:

↓カレントディレクトリ内の「data」ディレクトリ内のすべての内容を「data_backup」ディレクトリにコピーします。

xcopy /e /h /k /i data data_backup

↑「i」オプションを追加することで「data_backup」ディレクトリが存在しない場合でも「data_backup」が「ファイルか?」、「ディレクトリか?」の問いメッセージに「d」で応える必要がなくなります。

↓「y」オプションの追加で上書き確認メッセージを非表示にすることができます。

xcopy /e /h /k /i /y data data_backup

xcopyはディレクトそのものではなく、コピーされるのはディレクトリが内包するサブディレクトリやファイル群です。

↓よって下記を実行すると「data」ディレクトリ内のサブディレクトリやファイル群がデスクトップ上にバラバラの状態でコピーされることになります。

xcopy /e /h /k data C:\Users\Croe.THINK-24\Desktop

renコマンド

ren ファイル名 新しいファイル名 ファイル名を変更することができます。

↓カレントディレクトリ内の「text.txt」ファイル名を「newtext.txt」ファイル名に変更します。

ren text.txt newtext.txt

moveコマンド

move 移動元ディレクトリ(またはファイル)名 移動先ディレクトリ名 ディレクトリやファイルを移動させることができます。
「move」コマンドは「move 変更前ディレクトリ名 変更後ディレクトリ名」とすることでディレクトリ名の変更にも使用することができます。

↓カレントディレクトリ内の「text.txt」ファイルをひとつ上にある「backup」ディレクトリ内に移動します。

move text.txt ..\backup

↓カレントディレクトリ内の「Classic」ディレクトリ名を「MyClassic」ディレクトリ名に変更します。

move Classic MyClassic

delコマンド

del ファイル名 ファイルを削除することができます。

↓ひとつ上の「Schedule」ディレクトリ内の「2016_11_4.txt」ファイルを削除します。

del ..\Schedule\2016_11_4.txt

rdコマンド

rd ディレクトリ名 ディレクトリを削除することができます。
オプション
rd /s ディレクトリが内包するファイルやサブディレクトリも含めて削除(確認メッセージ表示)
rd /s /q ディレクトリが内包するファイルやサブディレクトリも含めて削除(確認メッセージ非表示)

↓ひとつ上にある「Schedule」ディレクトリを「Schedule」ディレクトリが内包するサブディレクトリ、ファイルも含めて確認メッセージを表示させずに削除します。

rd /s /q ..\Schedule

printコマンド

print /d:デバイスポート ファイル名 「print」コマンドに関してはプリンタ出力フォーマットの「prn」ファイルでないと、プリンター送信はされてもプリントが実行されない場合が多いようです。
コマンドプロンプトからのプリントは、「notepad」を使用する方法でプリントしたほうが確実のようです。
現在のWi-Fi等、無線通信によるプリンターの利用率を考えると、ポート指定のLPTやCOMは現実的ではないので、実際は下記の例に示すような構文になるかと思います。

↓「test.txt」ファイルをノートパッドで開きつつ、プリンターに送信してプリントする方法。

notepad /pt "test.txt" "\\コンピュータ名\共有プリンタ名"

絶対知っておきたいコマンド

コマンドプロンプトで作業を行う際、知っておくと効率アップにつながるコマンドをご紹介します。

pushd.コマンド

今いる場所、つまりカレントディレクトリを記憶します。

popdコマンド

上の「pushd.」で記憶させたカレントディレクトリに戻ります。

clsコマンド

コマンドプロンプトの画面で「cls」とタイプすることで表示されている内容を消去することができます。
たくさんのコマンド実行により、画面が見づらくなってしまった際に有効です。

Ctr + C

処理の終了。時間の掛かりそうな処理を取り消したい時や、コマンドプロンプト画面を大きくスクロールしてコマンド入力ポイントを見失った際にも「Ctr + C」が有効です。
選択状態での「Ctr + C」はコピーした後に解除。それ以降は終了コマンドとして機能します。

↑ ↓

コマンドプロンプトでコマンドを入力する際、[↑]キーを押すことで過去に入力したコマンドの履歴を表示させることができます
[↑]1つ前の履歴へ移動
[↓]1つ後の履歴へ移動
コマンドプロンプトを終了すると履歴は消えます。

F8

コマンドを途中まで入力して「F8」を押すことで履歴に応じて補完機能を働かせることもできます。
コマンドプロンプトを終了すると履歴は消えます。

カレントディレクトリを指定してコマンドプロンプトを起動

コマンドプロンプトを起動させる際、エクスプローラー等でカレントディレクトリにしたいディレクトリ上で「Shift + 右クリック → 「コマンドウィンドウをここで開く(w)」」で、そのディレクトリをカレントディレクトリとしてコマンドプロンプトを起動させることができます。

だいぶ駆け足で解説してきましたが、ここに挙げた以外にもコマンドは沢山あるのですが、今回は使用頻度の高いコマンド、是非、知っておきたいコマンドに特化して解説しました。

コマンド名は知っていても、具体的に、どういった時に使用すればよいのか疑問に思われている場合は、コマンドプロンプトの画面で「help コマンド名」とタイプすることで、そのコマンドの詳細を参照することができます。