栄養ドリンク

ファイルHeath drinks in Japan 2006jpgthumb日本の栄養ドリンク売り場

ファイルThailand Energy drink M-150JPGthumbタイの栄養ドリンクM-150(エム・ローイハースイップ)

栄養ドリンク(えいようドリンク、lang-en-shortwEnergy drinkEnergy drink)とは、肉体疲労時の栄養補給などを目的販売されている飲料である。エナジードリンク、ドリンク剤とも呼ばれる。

日本における形態

この飲料は、ビタミン類アミノ酸、滋養強壮に効果のあるとされる生薬・漢方薬由来成分エキスなど、疲労回復や健康維持に効果が期待できると標榜される成分を含み、薬事法に基づいて含有成分と含有量によって以下のように分けられる。

医薬品 一般用医薬品OTC医薬品であり、医療用医薬品ではないため購入に医師処方箋必要ない

医薬部外品

清涼飲料水 食品衛生法に基づいて運用される食品の一種であり、効能や効果、用法、用量を表示出来ない(特定保健用食品として認可されたものは除く)ref左巻健男病気になるサプリ危険な健康食品幻冬舎、2014年。 9784344983502、pp184-185ref。

Main薬事法と食品表示・食品広告

販売当初はアンプルで流通していたが、各社製品共に徐々に薬臭さを除去し、容量を増やした。現在医薬品または医薬部外品として販売される商品は、おおよそ外見が茶色(少数は緑)のガラス瓶であり、栓がスクリューキャップ(lang-en-shortwScrew capScrew cap)である、という共通性が見られる。色付き瓶を用いているのは生薬成分の変質を防ぐという目的もあるが、医薬品(アンプルなど)と同じ色の瓶を用いることで商品の効果をアピールするという目的も含まれる。紙箱に収められた製品でも、中の容器にはやはり濃い色付きの瓶を採用しているものが多い。内容量は概ね100mlから150ml前後である。

一方清涼飲料水として売られているものについては、瓶入りのもの以外に缶入りやペットボトル入りのもの、また無色透明の瓶を用いたものなど、多種多様なパッケージングが見られる。こちらは内容量が200ml500mlの製品も少なからず存在する。

効果・効能

栄養失調状態に陥っているのならば一定の効果はあるrefhttpciniiacjpnaid110001943206 ビタミンBsub1不足食に対する含Bsub1栄養ドリンクの投与効果 運動と飲料 体力科學 324 189-191 1983-08-01ref。各種ビタミンやタウリンなどの必須アミノ酸などの有効成分と呼ばれる物質カフェイン肝臓水解物、漢方生薬由来成分を複数配合し、肉体疲労・病中病後・食欲不振・栄養障害などの場合の栄養補給に適しているとされるものがある。但し、配合成分は薬理的に顕著な作用が見られるほどのものではなく、個人差が大きい。また、含有する成分を特定の効能向けに特化して差別化を図った商品も見られる。

主な成分と作用

主な含有成分と人体への作用。

アルコール - 興奮

カフェイン - 興奮、覚醒、血圧上昇

糖類 - 興奮、覚醒

アミノ酸 - 栄養補給
服用上の注意

栄養ドリンクは医薬品、ないしは医薬部外品であること(まれに清涼飲料水)を念頭に置き、一日の容量を厳守することが前提である。薬用成分を含有する物は医薬品に指定され長らく薬局ドラッグストア店頭でのみ販売されていたが、1999年3月の医薬品販売の規制緩和により主力商品が医薬部外品に変更されてコンビニエンスストアスーパーマーケット、キヨスク駅売店、一部自動販売機などでも販売されるようになった。

健康リスク

飲用により糖尿病、心血管疾患のリスクを上昇させる。また、摂取カロリー過多による肥満、肝臓への脂肪沈着refhttpwwwjsgeorjpcitizen2006touhoku2006html 検診で脂肪肝安全危険 日本消化器病学会refや急性アレルギーrefhttpswwwasahiinryocojpproductsmaterialspsphtml アレルギー・原料・栄養成分一覧 アサヒ飲料refのアナフィラキシーショックを発症することがあるref水谷浩美、httpciniiacjpnaid50007081984 栄養ドリンクに含まれたリン酸リボフラビンナトリウムによるアナフィラキシーショック Visual Dermatol 85 480-481 2009 naid50007081984ref。有効成分や添加物の中には、コーヒーの10倍以上の濃度のカフェインを含有していたり、多量の摂取が好ましくない物質が含まれているものもある。また、生薬等の薬効成分抽出のためにエタノール使用し、これに由来するアルコールが01から1程度含まれる場合や気分昂揚のためにアルコールを使用している商品もある。

いずれにせよ、栄養ドリンクの過剰摂取による悲惨な健康被害を防ぐには、製品に印字されているカフェイン含有量などの成分表示をよく確認し、適正な量を守って飲用するか、あるいはそもそも製品自体を飲用しないことであるとする見解がある。

アルコール

アメリカでは2005年から2010年にかけて、カフェインやタウリンを含む炭酸アルコール飲料(フォー・ロコなど)が発売されていたが、これら成分が酔いを助長させたことによる急性アルコール中毒患者が続出したこともあるrefhttpnewsgreejpnewsentry583674 23人病院送りの缶飲料Four Lokoに禁止令、米大学が学生に通達(グリー・ニュース2010年10月19日)2012年5月19日閲覧ref。アメリカ食品医薬品局は2012年秋、モンスターエナジーおよび5-hour Energyの飲用者に、死者を含む健康被害が出た件について因果関係調査を進めているrefcite news titleカフェイン過剰摂取少女死亡遺族が栄養飲料製造会社を提訴newspaperフランス通信社AFPBBdate2012-10-22urlhttpwwwafpbbcomarticledisaster-accidents-crimecrime29084719720273accessdate2012-11-21refrefcite news title米FDA、栄養ドリンク5-hour ENERGY飲用後の体調不良を調査newspaperAFPBBdate2012-11-16urlhttpwwwafpbbcomarticlelife-culturehealth29121839845374accessdate2012-11-21ref。

see alsoアルコール
カフェイン

カナダ保健省の科学者たちによる調査では、健康な大人の場合、1日400以下のカフェイン摂取量であれば、カフェインによる心身への悪影響は出ないと結論付けているrefhttpenergydrink-jpredbullcomis-red-bull-bad-for-health レッドブルは健康や心臓に悪い エナジードリンク レッドブル・ジャパンレッドブル公式サイトref。モンスターエナジーを飲んで死亡したアメリカの14歳の少女のケースでは、少女が死亡した際に摂取していたカフェインの量は480であったrefhttpwwwafpbbcomarticledisaster-accidents-crimecrime29084719720273 カフェイン過剰摂取で少女死亡、遺族が栄養飲料製造会社を提訴 AFPBB news 2012年10月22日ref。

see alsoカフェイン
ビタミン

栄養ドリンクに含まれる成分のうち水溶性ビタミン類は過剰に摂取しても尿から排泄されるだけなのでただちに健康面での問題を引き起こすにはあたらないが、上述の通り過剰摂取によって健康を害する恐れがあるカフェイン、糖類、脂溶性ビタミン、鉄、銅、亜鉛などの成分が含まれた製品が多い。

see alsoビタミン
糖類

糖類の含有量が多い物を日常的に飲用した場合、糖尿病性ケトアシドーシス(ペットボトル症候群)の要因になる場合があるref明田朋子、元村直靖、httpirlibosaka-kyoikuacjpdspacehandle1234567899851 メタボリックシンドローム予防の視点からみた生活習慣調査 看護学生と親との比較 大阪教育大学紀要 第部門 自然科学・応用科学、58巻1号 p65-79ISSN13457209 NCIDAN10460897refrefhttpdiamondjparticles-56745page2 その1本が寿命を縮める 疲れたときの必需品、栄養ドリンクに隠された危険な落とし穴 ダイヤモンドオンラインrefほか、心血管のリスクを上昇させるとする報告があるrefhttpmedicalnikkeibpcojpleafmempubblogmakise200711504737html 栄養ドリンクは心血管リスクを増加させる 日経メディカルオンライン 記事2007年11月6日、閲覧2015年1月7日ref

see also糖類
関連法規
薬事法

食品安全基本法

食品衛生法

農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)

健康増進法
計量法
不当景品類及び不当表示防止法
脚注
Reflist2
関連項目
CommonsEnergy drinks
栄養ドリンクの一覧
どりこの
精力剤
外部リンク

httpciniiacjpnaid40019496415 アメリカの市民生活51人気栄養ドリンクで死亡相次ぐ 食品と暮らしの安全 284 20 2012-12

httpciniiacjpnaid110004998380 栄養ドリンク剤の購買行動に関する研究 販売規制緩和に対応したマーケティング戦略の立案 マネジメント・レビュー 11 43-78 2006-02-26

httpciniiacjpnaid50004195601 市販の栄養ドリンク剤による secondary mania と思われる1症例 臨床精神医学 2810 1269-1275 1999

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