パラサイト・シングル

複数問題

出典の明記2015年5月

参照方法2015年5月

パラサイトシングル(Parasite single)とは、学卒後もなお親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者を言うと定義している。学卒後は親に依存していなくても、学卒前までに親や祖父母等から過剰贈与や財産分与(相続を除く、ただし親・兄弟の配慮で本来の相続分を大きく越える額をもらった場合は含む)を受けた場合もこれに含まれる。(パラサイト・シングル時代p11)。

単にパラサイトと呼ばれることもあり、パラサイトするなどと動詞化して用いられることもあるrefパラサイト・シングルの時代 山田昌弘 ちくま新書 1999年 48ページ、173ページ、193ページref。当時東京学芸大学助教授であった山田昌弘によって提唱された造語・概念であり、パラサイトは寄生虫、シングルは独身意味である。

概説

従来、女性では無職独身単身者は家事手伝いなどと呼ばれ、特に問題視されていなかった。しかし、人口高齢化に伴う相対的賃金労働者数の減少から税収不足が予測され、賃金労働に従事していない家事手伝い(や専業主婦)は、納税していない生産年齢人口と見られるようになった。これらの非納税群は、雇用分野における男女均等な機会及び待遇の確保等に関する法律男女雇用機会均等法等の法律によって納税群への移行が促されることとなる。また、少子化が生産年齢人口全体の減少に繋がるのみならず、消費者の減少、すなわち国内マーケットの縮小にも繋がるため、特に女性の非雇用者を賃金労働者とすることは、早急に対処しなくてはならない政策課題となった。

他方、戦後の核家族化によって世帯数が増加し、それに伴って住宅産業が発展したが、住宅産業は公共事業並みに経済への波及効果があることから、晩婚化で親との同居期間が長くなって世帯数増の鈍化が起きることは不景気を助長すると考えられた。

このような政治・経済の面から、また早いうちにアパート暮らしをはじめる欧米の少年少女の例を挙げる形で、生産年齢に達した男女の親との同居は問題視された。

以上のような社会的背景の下にパラサイト・シングルという言葉が生まれた。

要因

高度経済成長期には、農村部から都市部に人口が移動(移住)すること(都市化)によって労働力が充当され、日本の産業発展は達成された。しかし移住の時代が終わり、都市で生活する者が多くを占めるようになった現在では、都市での大家族化(2世代・3世代居住)や、同じ都市内での親族の分散集住が進んでいる。また、高度経済成長期のような都市の劣悪で狭小な住宅事情は、マイホームブームで親子の同居が充分可能な住居へ移行したため、わざわざ大金をはたいて子の世代が独り暮らしをする必要もなかった。

--特に若年層の就職が不安定化し、親の収入を超える収入を得ることが期待しづらい現在では、結婚して独立した家計を営むよりも、むしろ親が生きている間は独身のまま親と同居する方が豊かに生活できると考えるためパラサイト・シングルが増加する。就業年数が少ない若者が就業年数の多い親の収入を超えることが難しいのは一般的で、論拠とはならない。また、独立して生計を営むには困難なほど収入が少ないいわゆるワーキングプアに該当する人々場合は、結婚して相手の収入に依存するか、親の収入を頼りにするかしかなく、こうした若者もパラサイト・シングルと見なされる。独立して生計を営むには困難なほど収入がすくない例は稀要出展。パラサイト・シングルとして話題となるのは、独立して生計を営むと、現代の消費社会では満足できるような生活が出来ないような収入の人や、独立して生計を営むのに充分な収入があるのに独立しない人の例--

山田によると、パラサイト・シングルはサラリーマン社会特有の現象で、日本と同じようなパラサイト・シングルは大韓民国韓国、イタリア、スペイン等で多く発生しているという。しかし、日本では農村部にも親と同居する独身者は多数存在する。就業のために子の世代が移住しなくてもよい、または進んで移住しない社会、もしくは収入に対して住居費が高い社会でパラサイト・シングルが発生するのであって、サラリーマン社会特有の現象とは言えない。

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パラサイト・シングルとなることを選ばなかった普通親元から独立した人の中には、バブル崩壊による不況や、成果主義制度の導入により低所得ワーキングプアに陥って、家賃の滞納などによりホームレスやネットカフェ難民として生きている人もおり、最悪の場合、ホームレスに対する強い憎悪を持った心無い者により殺害される事件も後を絶えない。

こういったことから、パラサイト・シングルとなることが悪いと捉えるのは一概に言えないだろう。

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結婚に関する問題については結婚結婚年齢を参照。

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各国の状況
日本

福井県福井商工会議所の調査によると、とても満足やや満足を合わせて738のパラサイト・シングルが現状に満足しており、男性は とても満足(51)とやや満足(564)を合わせて615、女性はとても満足が229、やや満足(552)を合わせて781と、男性よりも女性の方が満足度が高くなっている。これには、女性の実家への依存に対して批判的でない日本社会のあり方が根底にあるとの意見もある(一卵性母娘 実家依存症を参照)。

ちなみに、2000年の総務省国勢調査によれば、親族と同居する20代・30代の未婚者は、男性が約6512万人、女性が約5686万人である。

アメリカ
トウィックスターを参照。
イタリア
マモーニを参照。
中国
コウ老族啃老族を参照。
関連書籍

山田昌弘パラサイト・シングルの時代筑摩書房、 4480058184、(1999年10月

脚注
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関連項目
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col1 核家族
家事手伝い
結婚活動婚活
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外部リンク

httpwwwfcciorjpchousatotteokiparasaito 福井商工会議所 とっておきのデータ集

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Category日本の家族構造
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